看護計画から垣間見える大学病院のナース達
~マニュアルに魅せられて~


私が治療を受けている大学病院のナース達は、
電子カルテにあらかじめ内蔵されているNANDA(?)の看護診断に基づく崇高な看護計画を印刷したものを
バインダーに挟んで、毎朝、無言で病室に置いていき、
夕方の交代時に無言で回収していくのだが、
入院6日目となる11月23日(土)に初めてバインダー内を見てみた。

It was very shocking!

5年ぶりで延べ12日間にわたる入院生活の結果、
以前からの「大学病院では死ねない」という思いが強くなったことを記載しておく。


■指摘・その1
入院診療計画書の病名は、左手関節化膿性関節炎。
「感染を疑いますので…」等々の補足説明は記載されているが、
その条件は揃ってないのに!
バインダー内の印刷された無機質な看護診断とやらは「感染による関節炎」との記載。

1度も感染症とは言われてないし、白血球数の上昇も好中球数の上昇も無い。


■指摘・その2
病歴聴取時に聞かれるであろう現病歴、既往歴、アレルギー、投薬内容については
「これでもか」というほど詳細な内容のものを記載し、
医師や看護師がいる前で日付と氏名を署名し、提出しているにも関わらず、
喘息や癌、そして右環指のことが1文字も書かれてなかった。
なんで?

私はマニュアルの中にいる患者なのか?


■指摘・その3
リラクゼーション云々の記載があった。
自分で以前からやっている事は複数あるが、
それを話したことは無いし、ナースに勧められたものは1つも無い。
クリックしたら自動的に出てくる項目の典型だろ!


■指摘・その4
「脈拍は誰にも測定されてないけど」と言ったら、
パルスオキシメーターに出ている(表示される)と言ってきたバカ看護師が居た。
顔と体格は覚えてるぞ。

そんなの知っとるわい!

橈骨動脈を始めとする表在動脈を触知することで脈拍を測定した人は居ないという意味だ。
この子、売れてないお笑い芸人よりおもろかったぞ。


■指摘・その5
心拍数は測定された記憶が無いのに、具体策の中に記述があった。
誰かが私の就寝中に測定したのだろうか?
だとしたら、測定方法と数字を教えて欲しい。


指摘したのは、たぶんこの位だったという記憶。
画像にしてないのは私のミス。
プリントしてバインダーに挟まれた紙に赤ペンで書くという方法で間違いを指摘したものは、
私のカルテにスキャンして取り込まれているハズだ。君達のできることは、その程度。
この患者は、こういうことをするぞという痕跡を残したいのだろうが、
そんなのは知ったこっちゃない。私はこの件で揚げ足を取られるようなヘマはしない。
NANDAかゴードンかは関係なく、問題解決方法としての看護過程を展開していない。


土曜日に間違いを指摘し、
月曜日の朝に病棟移動が決まってから急に出してきた訂正案…。
病棟移動に付き添ったナースに点数を聞かれたから「う~ん、55点だな」と返しておいた。
は~、疲れる。

大学病院のナース達は、マニュアルに患者を当てはめようとする姿勢しか見えない。
患者の症状や訴え、医師の所見や治療方針・検査データー等から問題点を出し、分析し、
その患者に合うと思われる解決方法をマニュアルの中から探すのではないのか?


思考過程が患者に伝わらない看護計画は、いかに崇高な学びを経ても無意味である。
そんなものは患者に提示などしなくて良い。
自分達の中だけで、紙の上だけで、パソコンの中だけで看護過程を展開しておけば良い。
そんな印刷物をどうして無言でBed-sideにおき、どうして無言で回収するのか!?
理由を教えて欲しい。


私が治療を受けている大学病院は
看護学校も併設しており、看護師を自給自足しているのは分かる。
30年以上前ではあるが、私も免許を取り立ての頃、この病院で勤務していたから。
他にも「看護学校併設の病院」に勤務したことはあるが、
どこも似たり寄ったりで、性質としては“そこの組織に従順な看護師”が出来上がっている。
思考過程から埋め込まれているからだ。
年数を積んでも「そこしか知らない…いわゆる純粋培養の看護師」は外に出てはいけないと改めて強く感じた。

そして、多くの医療従事者が感じているのと同じように、
私も現役時代に感じていたように「大学病院の看護師は使えない」ということの証明になる。

他では使えないのだから、
せめて自分達のところに来た患者に合わせた看護計画くらいは立てろよ!


ここまでの文章は2019年12月16日に記載。
加筆・訂正をした場合は、ここから下に追記します。

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