整形外科病棟に移動したのに
整形外科疾患で入院しているのに
グループの医師は5人もいるのに
申し出なかったらその日は医師の診察が無かったかもしれない件


私が治療を受けている大学病院の「病棟の消灯時刻」は22時である。
入院患者が誰でも使える共同エリア(テレビがあるホール、シャワー室等)は
22時に消灯される。

今回の5年ぶりの入院は緊急入院であり、整形外科病棟の空きが出るまで
個室専用病棟に入ることになった。1泊約3万円(消費税込み)は無料。
11月18日~25日までそこに缶詰め状態になっていた。

事件は2019年11月26日に起きそうになった。
整形外科病棟に移動後2日目のことである。こちら(別窓)をご覧頂きたい。

夕方くらいから「今日は誰も医師の顔を見てないな~」とは気付いていたが、
医師も人によっては多忙であり、外来での診察に出たり、
そのまま手術室で執刀することも多々あることは承知している。
夜遅くに病室に現れることもあるのは知っている。

しかし、消灯30分前になっても5人の医師グループのうち1人も来ないのはおかしいと思い、
私だけが忘れられているのか、あるいは入院している担当患者を全て診てないのかは知らないが、
とにかく私はナースステーションに歩いて行き
「今日、診察、無いの?誰も先生が来てないんだけど」
軽くジャブを打ちながら夜勤リーダー看護師に聞いてみた。
卒後10年目くらいのメガネナースは、私の方を見ないで答えた。
以下、このナースと私の会話概要。

看「ええと、外来だったしOPとかあるし」

私「え?それは違うでしょ。●●班は5人いるけど。事前に今日(11月26日)は
誰も診察に行けそうに無い…とは聞いてないし、班の担当患者も診てないのでは?」

看「この時間に来てないなら…」

私「ええっ!?そんなのあり!?私は整形外科病棟に移動してきたんだよね?
5人もいるのに1人も1秒も診察が無いのは人員配置か予定の組み方が間違っている。
5人のうち誰でもいいからcallして」

……この頃になると卒後10年目くらいのメガネナースの表情は、
憮然としたものに変化し、外していたマスクを装着し、その表情が見えにくいようにしていた……


しきりに病室に戻って待つように促したが、
私は「自分が見ている前で、看護師から医師に連絡させること」が重要だと考え、その旨を口にした。
夜勤リーダー看護師(卒後10年目くらいのメガネナース)が3~4人の医師に電話し、
コールバックを待っている間も私はナースステーションの入り口付近に立っていた。

間もなくコールバックがあり、夜勤リーダー看護師がマスクをしたまま、
小声でコールバックしてきた医師と話そうとしていた為「マスクを外しなさい」
キツめの口調で言った。
電話の向こうの医師の声は聞こえないが、
看護師の返答を聞けば医師が何と言ったかは予想が付くからだ。

コールバックしてきた医師が夜勤リーダー看護師に、
患者の私を電話口に出せと言ったようだが、
私はこの医師の顔と名前が一致しなかったため、看護師に伝えた。
恐らく医師の方も私の顔と名前は一致していなく、
症例として知っているだけだろうと思ったら図星だった。
私の左手に1度も触れたことが無い人だったということ。

恐らく、この中(別窓)にいたハズである。
病状ノートには『K医師、A医師、他男2名』と書いてあり、
コールバックしてきた医師は「他男2名のうちのどちらか」なのだ。

午前中は外来診察に出ており、
午後は手術だったので疲れており入院患者の診察は行ってなかったのを、
看護師を通じて言い訳したかったのかも知れない。
私という患者は、そう簡単に騙せないぞと思いつつ、
この医師に責任感はあるのかどうかという点を見極めてやろうと考えた。
夜遅くにナースステーションに来たところを見ると、
ひとまず最低限の責任感はあるらしい。

この医師がナースステーションに来るまで病室に戻り、
20分くらいでナースステーションに医師が到着したとのことで、
別の看護師が私を呼びに来た。
開口一番「●●さん、すみません」までは良かったが、
私が発語する前に言い訳しようとしたため
「そんなのより、まず診てください」と遮った。
つまり言い訳させなかったということ。

相手の言い分を聞かなかったのとは違う。
言い訳というのは、
非礼をしてしまった相手が発言を許可した場合に限ってするものである。


シーネ固定をほどき、左手を出して診察してもらった。
私は「ありがとうございました」と言って病室に戻った。

整形外科病棟に移動したのに
整形外科疾患で入院しているのに
グループの医師は5人もいるのに
申し出なかったらその日は医師の診察が無かった…という事態は免れた。

今回のは警鐘だな、警鐘。
読者諸君、どうだね?


ここまでの文章は2020年1月4日に記載。
加筆・訂正をした場合は、ここから下に追記します。


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